こんにちは、奏子(かなこ)です。

Twitter:@windy_k75
「派遣社員は賃金が安く、正社員よりも不安定で弱い立場」
そう思われがちですが、実は自由で意義ある働き方です。
特に、学歴がない・転職回数が多いなど、履歴書の内容に自信を持てない方が現状を打破する突破口になり得ます。
自分次第で、正社員がリストラされてしまうような事態でも必要とされる人材になることも可能です。
そのためには、働き方の特性を理解して派遣のメリットをフルに使うことが重要です。
もくじ
リストラされた正社員と、契約更新された派遣社員
リーマンショックが世間を賑わせていた頃、私は派遣社員でした。
ある日契約更新の手続きのため会った営業さんは、見るからに落ち込んだ様子でした。
「人員整理で退職することになったので・・・担当が交代します」
確か新卒で入社したと言っていた営業さん、まさかのリストラでした。
一方、私や同じプロジェクトに入っていた数人の派遣社員は契約更新。
当然ながら私達派遣社員は非正規雇用で営業さんは正規雇用、雇用主は同じ派遣会社(一部上場の最大手)です。
私はその後も数回契約を更新し、スキルアップのため別の案件に移りました。
特殊な例のようですが、実はあり得る出来事です。
自分自身が、価値ある「商品」になること
派遣社員は商品です。
これを聞いて抵抗を覚える、特に未経験の方は派遣で働くのはやめたほうがいいでしょう。
派遣社員は、派遣会社に所属し派遣元・派遣先の間で取引される「人材」という商品です。
派遣という働き方を選択するうえで、まず理解すべき紛れもない事実。
しかし、何ら卑下することではありません。
商品だからこそ価値があれば重用され、高額で取引されます。
スキルこそ命。ステップアップも可能。
実際、絶対数の少ない専門職や特殊なスキルを持つレア人材の単価は高いです。
もちろん一足飛びに実現できることではありませんが、派遣社員をしながらステップアップすことは充分可能です。
複数の派遣先で経験を積み、レア人材になることを目指しましょう。
プロフェッショナルでいること
正社員にできない仕事を請け負うのが派遣社員
パート・アルバイトとの最大の違いはここにあります。
「正社員の補助をする」パート・アルバイトに対し、「正社員ができない仕事を期間限定で代行する」のが派遣社員です。
当然、前者の収入は低くスキルアップもあまり望めません。
では、後者はどうでしょう。
本来の派遣社員が任せられる仕事は、正社員にはできないために外注される仕事です。
当然、正社員よりも高い報酬を得られるはずです。
派遣社員の定義があいまいな中で持つべき意識
もちろん、派遣先が(派遣会社さえも)これを理解せず、アルバイトとなんら変わらない立場に甘んじているケースは多々あります。
派遣法がおかしな方向にばかり改正されているせいで勘違いされがちな点ですが、それを嘆くだけでは始まりません。
もし補助的な仕事であっても、派遣先の正社員ではできないと思われるような結果を出しましょう。
プロフェッショナルになるため、プロフェッショナルでい続けるための意識です。
こんな人は派遣切りに遭う
仕事は派遣会社から"紹介してもらう"ものではありません。
派遣会社を使って"取りに行く"ものです。
それができない派遣社員は、都合良く使い倒されて最後は仕事を失ってしまいます。
「長期勤務で安定」にぶら下がっている
求人広告によくある「長く安定して働ける環境です」というフレーズ。
これは派遣社員本来のスタンスに反しています。
大半の企業が、契約満了したときに正規雇用に切り替えるのではなく、他の非正規で補充する方法を選んでいるのが何よりの証拠。
ある時突然、契約終了の日がやってきても何ら不思議ではありません。
まして、正社員でさえリストラ・倒産の危機から逃れることはできないのです。
学ぼうとしない
「研修あり」「社員さんが仕事を教えてくれるから安心」といったうたい文句も多々あります。
即戦力を期待される存在である派遣社員には、教わっている暇はありません。
当たり前に仕事を教えてもらえるのは、職歴のない新卒だけだと思いましょう。
新卒の若者でさえ、教わってばかりでは得られる結果は凡庸なものにしかなりません。
まとめ~安定して働くということ~
足かけ10年派遣社員を経験した私が行き着いた結論です。
本当の意味での安定は長く働けることではなく、どこに行っても仕事が出来るスキルが自分にあること。
これは派遣社員だけでなく、すべての人にあてはまります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。